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淡路市役所
淡路市役所では門康彦市長と商工観光課の方と面会し、お話を聞きました。
事前に「市長には研究の概要を簡単に説明してください」といわれていましたが、私たちの100倍、門市長からいろいろなお話をしていただきました…
門 康彦市長
〇ご自身について
・淡路島のご出身で関西大学卒(=私たちの先輩!)
「島には大学がないから僕のころも今と変わらず一度島外へ出る人が多かった」
・淡路市の初代市長として現在4期目(2017年年5月~)
〇淡路島について
淡路島が「島」だったのは明石海峡大橋ができる以前の話。橋が開通してからは淡路島は「島」でなくなった。本州との行き来が楽になったことで、島民の生活は格段に便利になった。しかし、その反面働く世代が島外に出てしまい、働き手不足になり、雇用が失われた。また、当初明石海峡大橋に新幹線を通す計画がなくなったこと、関西国際空港が泉南沖に施工されたことで、淡路島の活性化が失われた。
「淡路島」はネームバリューがあるためひとくくりの観光政策ができればいいが、3つの市にそれぞれ特徴があり、戦略も違うため難しい。
市の淡路島紹介サイト⇒https://www.awajishima-kanko.jp
〇政策について(門市長のコメントをもとに)
・企業誘致
身を切る改革で淡路市が抱える雇用と高齢化の問題を解決できるような政策を行ってきた。
雇用創出のために21社の企業誘致に成功している。
「成功の要因は土地や環境だと思っている。」
・学校誘致
新生児が200人を割った淡路市は間違いなく2030年問題に直面する。その問題に対処するため、若者が淡路島に入っていきたい、住みたいと思える環境づくりを行ってきた。
「僕は頑張っている若者を応援したい」
その言葉通り、国の特区をとり、学校誘致に成功している。特に話してくださったのは神村学園淡路島校とAIE国際高等学校について。
神村学園は本校を鹿児島県に置く学校で、神村学園淡路島校はサッカー選手育成に特化した学校として開校。これまでスポーツで進学する学生は淡路島を出る以外の選択肢がなかったが、島にいながらスポーツ選手を目指せる環境を作った。また島外から学生が来るため若者が増えるきっかけにもなる。
AIE国際高等学校は広域通信制・単位制高等学校で、寮生活、投稿頻度など学生自身が自分に合う学びを選択できる。また海外に提携校が複数あり国際的な勉強が可能。
・起業家支援
「移住してくる企業者は淡路島に残る気持ちが強いからとても頑張る。入ってくる者の背中を押したい」
(起業家支援の政策については商工観光課欄へ)
学校誘致も起業家支援も「若者を支援する取り組み」という軸を持っている。
商工観光課
〇観光政策
難点
・『淡路市ならでは』が少ない
・イベントは祭祀が多い(地元のための行事、観光客向けではない)
・ターゲットが絞りにくい
広く浅い観光政策
・ターゲットを絞らない
・SNSの活用
→Instagram:観光地など宣伝用
→Twitter:イベント報告など広報用
関西圏以外に向けた政策
・『名古屋旅まつり』に出展(明石海峡主変地域連携会議の一員として)
・東京、浅草の商業施設『まるごとにっぽん』に出展(現在は出展無し)
→農産物の販売、観光パンフレットの配布
〇観光客数
・平成30年度入込 862万人
・パソナグループの波及効果で年々増えている
→施設別では伊弉諾(いざなぎ)神宮が1位
・宿泊客の減少
→団体旅行の減少
→中国からの団体客の減少
〇起業家支援
・淡路市では2つの起業家支援を行っている
①新規起業者支援事業(淡路市管轄)
②女性起業家支援事業(兵庫県管轄)
→移住者の起業家が多い
→カフェ事業者も活用
→若者応援に加え、空き家対策にも(補助金の条件に関係)
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